ヒューマンドラマ

灰と空とパープルピンク(約5,300字/エブリスタ)

彼との食事の約束がうれしい「私」は、若者の間で流行していた「天使メイク」に挑戦する。 しかし職場の先輩からの「今日のメイクどうしたの?」という一言で、我に返る。TVCMの魅力に抗えずにカラーパレットを買ってしまった自分を恥じる。その上肝心の彼からは容姿を褒められることがなかった。 ところが、翌日出社すると、思わぬ事態が待っていた。 メーキャップをめぐるオンナゴコロのお話です。[…]

メッセンジャー(約28,000字/カクヨム)

この世とあの世の境目で、彷徨うことになった死者たちが、現世に残した未練を探して生前愛した者たちを見守っている。未だ生きている誰かのため、本当に伝えたい言葉を見つけたとき、たったの一声・一度きり、「声」を聞かせることが出来るという。それを成したとき、彼らは消える。死者の渾身の「声」にまつわる連作短編、全5話。[…]